
野球の打ち方やバッティングフォームは、シンプルに考えた方がわかりやすく、実際その方が打てます。
スムーズなスイングをするためには、身体の構造を考慮して打ち方を考える必要があります。
この記事では、
- 野球の打ち方やバッティングフォームを習得する4ステップ
- スイング動作をスムーズにするためのポイント
などを解説します。
今回の記事の内容
野球の打ち方①:バットの構え方
まず最初は、バットの構え方です。これは決まった形はないため、自分が最もしっくりくる構え方をすることがベストです。
その中でも少しポイントがあるので、ご紹介しますね。
グリップの高さ
バットを構えるとき、グリップの高さによってバットの出しやすさやスイングスピードが変わります。
例えば、耳の高さぐらいかもう少し高めの位置でグリップを構えるとします。
ここからスイングしていくと、重力加速度といって、バットが加速して出ていきやすいんですね。
そうするとスイングスピードが上がり、スイングスピードが上がることで打球が飛びやすくなります。
もう1つは、グリップの位置を低くする構え方です。
こういう構え方をすると、非常にリラックスして構えられるため、スムーズにバットを出しやすくなります。
これらは、
- バッターのタイプ
- 年齢
- フィーリング
などによって変わると思うので、自分が一番しっくりくる高さで構えてもらえるとOKです。
ただ気をつけてほしいことは、グリップを高く構えすぎると肩周りが力み、それによってタイミングがズレることがあります。
必ず「リラックス」した状態で構えられる高さでバットを構えるようにしてくださいね。
バットのヘッドの傾き
次はバットのヘッドの傾きですが、ヘッドを寝かせた状態で構えるとします。
そうすると、バットを出しやすくなります。
逆にバットのヘッドを立てると、重力加速度が活用でき、スイングスピードが上がります。
プロ野球選手を見ていても、
- ヘッドを寝かせる=アベレージヒッターが多い
- ヘッドを立てる=パワーヒッターが多い
印象がありませんか?
これも基本的にはフィーリングで選択しますが、こういった違いもあるので、ヘッドの傾きも調節していきます。
脇を軽く開く
これはぜひ取り入れてほしい構え方ですが、バットを構えたときに脇を軽く開くようにします。
身体の構造上、脇を開いて構え、そこからスイング動作を行うと自然に脇が締まるようになっています。
逆に避けてほしいのは、脇を締めた構え方。
脇を締めて構えると、バットを振り出したときに脇が自然と開きます。
必ず構えの時と逆の動作が自然に行われるので、脇を締めるのだけは避けるようにしてほしいですね。
こういったことを考慮しつつ、1番リラックスした状態でバットを構えます。
野球の打ち方②:軸足に体重を乗せる
構え方が決まると、次はそこから軸足に体重を乗せていきます。
このとき、まず気をつけてほしいのは足場です。
足場をフラットにする
この後軸足に体重を乗せていきますが、このとき足場がボコボコしていたり、穴につま先を入れた状態では安定して立てません。
ですので、まずは必ず足場をフラットにならすようにします。
これは、
- バッターボックス
- ティーを打つとき
- バッティングをするとき
など、あらゆる環境に共通するため、必ずおさえておいてくださいね。
踝の真下に体重を乗せる
構えから軸足に体重を乗せるとき、踝の真下に体重を乗せていきます。
そうすると、足裏全体で身体を支えることができ、バランスよく立てます。
よく現場でもあるのが、軸足に体重を乗せた際に足の小指側に体重が流れてしまうことです。
こうなると、位置エネルギーが上方に向いてしまい、下半身の力を上半身に伝えづらくなります。
構えから軸足に体重を乗せるときは、必ず踝の真下に体重を乗せるようにします。
もしバランスよく立てない場合は、以下の記事を参考に実践すれば、バランスよく立てるようになるはずですね。
野球の打ち方③:体重移動
軸足に体重を乗せたら、次は投手方向に体重移動を行っていきます。
ここでの局面は非常にシンプルです。
身体の一部分をまっすぐ投手方向に運ぶ
体重移動をするとき、
- 肩
- 骨盤
などの1点を投手方向にまっすぐ運ぶイメージで踏み出していきます。
こういう意識で体重移動ができると、身体が開きづらくなるんですね。体重移動をするときは、シンプルにこれだけです。
野球の打ち方④:スイング(打つ)
体重移動を行えると、そこからスイングしていきます。
グリップをボールにぶつけるようにバットを出す
投球されたボールを打つとき、グリップをボールにぶつけるようにバットを出していきます。
そうすると、バットの芯にボールが当たりやすくなるため、こういうイメージで振り出します。
ここからボールをとらえるインパクトの位置を迎えますが、インパクトについては「自分に合ったバッティング時のインパクトの位置をみつける方法」で解説しているので、こちらをご覧ください。
センターの奥にバットを投げるイメージ
そして、ボールを打った後は、
センターの奥にバットをバーン!と投げるイメージ
でフォロースルーを大きくとります。
これも重要で、フォロースルーを意識的に大きくすると、インパクトの位置が変わって打球が飛ぶんですね。
身体が小さいからといってフォロースルーが小さくなると、打球は本当に飛ばなくなるので、必ずフォロースルーは大きくとります。
また、バッティング時の手首の使い方については、以下の記事で詳しく解説しています。
ここまで細かいポイントもお伝えしましたが、野球の打ち方は、
- バットを構える
- 軸足に体重を乗せる
- 体重移動をする
- スイングする
という4つのステップを踏めば、初心者の方でも打てるようになるはずです。
あとはボールをバットに当てることが必要なので、そこまでの前段階としてこれで完了ですね。
より細かいバッティングのコツやポイントは、以下の記事でまとめているので、こちらもよかったら参考にしてみてください。
野球の打ち方やバッティングフォームを習得するときの注意点
ここまで打ち方やバッティングフォームについて解説しましたが、ここからお伝えすることは、
特にグランドで実際にプレーする野球選手
に覚えておいてほしいことです。
フィーリングを最も大事にすること
先ほど解説した内容は、僕が学んできた中でお伝えできる身体の使い方が中心です。
現場でも変化を実感してもらっているので参考になる内容だと思いますが、もし実践してみてフィーリングが合わなければ参考にしないでください。
1番大切にしてほしいことは、先ほどもお伝えしましたが、
自分自身のフィーリングであり、しっくりくる感覚が何よりも大切
です。
何か良さそうな情報を目にしたり、指導を受けたりすると、自分の感覚そっちのけでしてしまうこともあると思うんですね。
ただ、野球選手は微妙な感覚のズレが出ている状態では、ほぼ良い結果は出ません。
現場で指導する選手たちにも、
僕が指導することで合わないと感じたら、やらなくていい
と伝えています。
それぐらいフィーリングは大切になるので、グランドで受ける指導も含めて、合わない場合は無理にしなくてOKです。
上記の内容でフィーリングが良い方はぜひ参考に実践してみてくださいね。
野球の打ち方やバッティングフォームを固める&向上する練習方法
そして、最後に上記でお伝えした打ち方やバッティングフォームをより固める&向上させる練習方法もご紹介します。
素振り
ヘッドを走らせる方法
ティーバッティング
タイミングのとり方
スイングスピードを上げる方法
こういった練習方法を合わせて行えば、よりバッティングが良くなり、パフォーマンスが向上します。
上記を参考に練習にも取り組んでくださいね。今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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